◆愛犬のケアにマッサージを取り入れてみよう◆
- 犬のマッサージには、血行促進、ストレス軽減、コミュニケーションの促進、早期発見など、様々なメリットがあります。
マッサージによって筋肉の緊張がほぐれ、血行が良くなることで、疲労回復や冷えの改善が期待できます。 - また、マッサージを通じて飼い主と愛犬のスキンシップが増え、信頼関係を深めることができます。
- さらに、マッサージ中に体の異変に気づきやすくなるため、早期発見にも繋がります。
◆マッサージを始める前の準備と注意点◆
- 犬のサインを読み取る: 犬がマッサージを受け入れているか(リラックスしているか)を確認
- 環境設定: 落ち着いてリラックスできる静かな場所で行うこと。
- 炎症や腫瘍がある場合は避ける:体に炎症や腫瘍がある場合は、マッサージによって症状が悪化する可能性があるため、獣医師に相談してから行いましょう。
- 力の加減:強すぎず、優しく触れることの重要性。優しく丁寧に犬の様子を見ながら行いましょう。
- マッサージの場所とタイミング:食後すぐや激しい運動後は避けるなど、犬がリラックスできる場所と時間を選びましょう。
- マッサージの頻度:毎日少しずつ行うのがおすすめです。
マッサージは、犬の心身の健康をサポートする素晴らしい方法です。
ぜひ、愛犬とのコミュニケーションツールとして、マッサージを取り入れてみてください。
◆簡単なマッサージのやり方(部位別)/犬が喜ぶ場所◆ (*個体によります*)
- 耳の付け根:耳の付け根を優しくマッサージするように撫でると、多くの犬が喜ぶと言われています。
- 顎の下:顎の下は、犬が自分ではなかなか触れない場所なので、撫でられると気持ちが良いと感じる犬が多いです。
- 肩や首:肩や首は、犬がリラックスしやすい場所の一つです。肩こりの軽減に役立ちます。
- 脇の下:脇の下は、皮膚が薄く、敏感な場所なので、優しく撫でると気持ちが良いと感じる犬が多いです。
- 手足と肉球:散歩で疲れた足を癒やす方法。
- 背中や腰:背中や腰は犬がリラックスしやすい場所です。全身の血行を促進する基本的なマッサージを。
- お腹:お腹は、犬が信頼している相手にしか見せない場所なので、撫でられると喜びます。
ただし、お腹を撫でる際は、優しくゆっくりと。
◆目的別のマッサージ◆
シニア犬向け:関節や筋肉の柔軟性を保つための優しいマッサージ方法。
子犬向け:飼い主との絆を深め、体を触られることに慣れさせるためのマッサージ。
アレルギーを持つ犬向け:皮膚の血行を促し、乾燥やかゆみを和らげるためのマッサージ。掻き壊した部分を避けるなどの注意点も重要です。
分離不安の犬向け:マッサージを通じて安心感を与え、落ち着かせる方法。
◆犬のマッサージのメリット◆
- 血行促進:筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、老廃物の排出や栄養供給を助けます。
- 筋肉の柔軟性向上:筋肉の柔軟性を高めることで、関節の可動域が広がり、運動能力の向上や怪我の予防につながります。
- ストレス緩和:筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果をもたらすことで、ストレスや不安を軽減します。
- 術前術後のケア:手術後の回復をサポートし、早期回復を促します。
- 健康維持:日常的なケアとして、健康維持や病気の予防に役立ちます。
◆嫌がるサインの具体例◆
- 体のこわばり:マッサージ中に体が硬くなる、または震える。
- 耳の動き:耳を後ろに倒す、または耳をピクピクと動かす。
- 目の変化:白目が見えるほど目を見開く、または目を細める。
- 尻尾の動き:しっぽを巻く、または激しく振る。
- 口周りの動き:舌をペロペロ出す、またはあくびをする。
- 体の動き:体をブルブルと振る、または体をひねる。
- 視線の変化:目をそらす、または飼い主から背中を向ける。
- 鳴き声:軽く唸る、または鼻を鳴らす。
◆マッサージの効果を最大化するアイテム◆
マッサージに役立つグッズや、相乗効果のあるアイテムを紹介します。
- マッサージオイルやスプレー: 無香料で犬に安全な成分の選び方や、使い方を解説。
- マッサージ用ブラシ: 種類(シリコン製、ゴム製など)や用途(血行促進、ブラッシングも兼ねるなど)について。
- マッサージ後のケア: 温かいタオルで体を拭いてあげるなど、マッサージ後のリラックス方法。
◆ドッグマッサージと他の療法との組み合わせ◆
【温熱療法】冷えが大敵!
冬は外気温、夏は冷房の冷えで筋肉や内臓への血液の巡りも悪くなり免疫力が低下しますので、
感染症にかかりやすくなります。
冷えそのものが持病を悪化させることもあるのです。また、最悪低体温症の恐れも….。
犬の体を温めるには、外側、内側からの両面からのアプローチが効果的です。
外側からは、服や毛布、湯たんぽなどで保温し、内側からは、温める食材を食事に取り入れたり、
温活ハーブを取り入れるのも良いでしょう。
【簡単におうちで温めよう!】
・外側編:あずきのチカラなどのホットカイロや、温めたタオルで内股、腰、背中、
そして足先を温める事で体全体を効率的に温めることができます。
内股:比較的太い血管が皮膚の近くを通っているため、温めると体全体を温めやすい部位です。
腰:東洋医学では、腰に生命エネルギーが貯蔵されていると考えられており、
老化による様々な変化に対応できるとされています。
背中:腎臓や泌尿器の神経が集まっているため、温めることで血行が良くなり、
腎臓の機能や食欲アップ、デトックス効果が期待できます。
足先:末端の血行を良くすることで、冷えの感覚を和らげることができます。
・内側編:発酵食品や冬野菜、肉類では、鹿肉、ラム肉、鶏肉、鶏レバー、
魚では、イワシ、カツオ、鮭なども体を温める効果が期待できる温熱性食材です。
【アロマセラピー】
犬に安全なアロマオイル(ラベンダーなど)を使ったリラックス効果のあるマッサージ方法。
・なぜ犬にアロマが使えるの?:アロマセラピーは、植物由来の精油(エッセンシャルオイル)を使って心身のバランスを整える自然療法です。
犬も嗅覚が非常に優れているため、アロマの香りを活用することで、リラックスやストレス軽減に役立つことがあります。
ただし、犬は嗅覚が鋭敏で、体も小さいため、人間とは異なる注意が必要です。
・犬に安全なアロマオイルの選び方:すべての精油が犬に安全なわけではありません。
以下のポイントをしっかり伝えましょう。
・専門家や獣医に相談する:不安な場合は、ドッグアロマセラピストや、アロマに詳しい獣医師に相談することを強く推奨します。
・犬用として販売されているものを選ぶ:市販の精油には、犬に有害な成分が含まれていることがあります。必ず犬に使えると明記されている製品を選びます。
・純度の高いもの:合成香料や添加物が含まれていない、100%天然の純粋な精油を選びます。
・安全にアロマを使うための方法:精油は直接犬の体に塗布せず、香りを嗅がせる方法が基本です。
【芳香浴(ディフューザー)】
方法:専用のディフューザーを使い、数滴の精油を部屋に拡散させます。
注意点:精油の量はごく少量(1〜2滴)から始め、長時間使用しないようにします。犬が部屋から自由に出入りできる状態にしておくことも大切です。
【コットンや布に垂らす】
注意点:犬が直接触れたり、舐めたりしないように注意します。
方法:精油を1滴だけ垂らしたコットンや布を、犬の寝床やケージから少し離れた場所に置きます。
※ホホバオイルなどで精油を極めて薄く希釈し、マッサージに使う方法もありますが専門的な知識が必要なため、このブログでは推奨いたしません ×
※犬にアロマを使う際には、人間とは異なる注意点が多くあるため、安全性を第一に、専門家による情報を伝えることが最も重要です。
【犬に使えるとされている主な精油の例】
・ラベンダー(真正ラベンダー):リラックス効果が高く、心を落ち着かせる作用が期待できます。
興奮しやすい犬や、留守番が苦手な犬のケアにも良いとされています。
安眠効果で穏やかな香りが、質の良い睡眠をサポートします。夜にソワソワして落ち着かない犬にもおすすめです。
ラベンダーに含まれる成分には、抗菌・抗炎症作用があり皮膚を清潔に保ち、炎症を抑える働きがあると言われています。
※スパイク・ラベンダーやラバンジンはNG、 「ケトン類」という成分を多く含んでおり、犬にとって有害になる可能性があるため避けるべき
※精油をごく少量・薄めて使用
・カモミール(ジャーマンカモミール):鎮静作用(心を落ち着かせる)があり、不安や緊張を和らげるのに役立ちます。
特に神経質な犬や、環境の変化に弱い犬に良いとされています。
・抗炎症作用で皮膚の炎症や痒みを鎮める効果が期待できます。
このため、アレルギーによる皮膚トラブルのケアにも役立つことがあります。
・消化器系のケアで精神的なストレスからくる胃腸の不調や食欲不振を改善するサポートにもなります。
※キク科の植物なのでアレルギーを持っている場合、使用は避けるべき
※ローマンカモミールは犬にとって毒性がある可能性あり
※ごく少量(1〜2滴)使うのが最も安全な方法
※妊娠中の犬への使用は子宮収縮作用があるため、妊娠中の犬への使用は避けるべき
フランキンセンス:ストレス軽減(心を穏やかに)や呼吸器系(呼吸を楽にするサポート)のケアに良いとされています。※ごく少量で必ず薄めて使用
※これらの精油でも、犬が嫌がる様子を見せたらすぐに使用を中止することが最も大切です。
◆自身でうまくできないときは… プロにお任せ◆
【スウェーデン式ドッグマッサージ】
アニマルケア先進国であるスウェーデンの動物理学療法を基に、犬の解剖学や特有の疾病を考慮して開発されたマッサージです。
獣医師の指導のもと、犬の骨格や筋肉の構造を理解した上で、手技のみで優しくアプローチします。
リラクゼーションだけでなく、健康維持、機能回復、術前術後のケア、スポーツドッグのメンテナンスなど、様々な目的で利用されています。
◆埼玉県・東京で認定セラピストを探すなら…◆
ドッグマッサージ にくきゅう/動物経絡温灸取扱者
埼玉県を中心に各地イベント等に参加し活動中/自宅サロン・出張もOK
公式HP
インスタ/お問い合わせ、予約はインスタのDMへ
#スウェーデン式ドッグマッサージ
#アナトミー整体
#犬のリハビリ

ちゃいぴこ/動物経絡温灸取扱者

埼玉県や東京で活動中/わんちゃんの健康維持・わんちゃんの機能回復に
公式HP
インスタ/お問い合わせ、予約はインスタのDM、公式HPの予約ページで
#スウェーデン式ドッグマッサージ
◆スウェーデン式ドッグマッサージの特徴◆
- 動物理学療法を基盤:スウェーデンの動物理学療法をベースに、犬の身体に特化したマッサージです。
- 獣医師監修:獣医師の指導のもとで、犬の骨格や筋肉の構造を理解した上で施術を行います。
- 手技のみ:道具やオイルは使用せず、セラピストの手技のみで筋肉にアプローチします。
- 筋肉と骨格へのアプローチ:犬の筋肉と骨格の構造を理解し、筋肉の柔軟性や関節の可動域を広げることを目的とします。
- 様々な目的:健康維持、リハビリ、ストレス緩和、スポーツドッグのメンテナンスなど、幅広い目的に対応できます。

おまけ◆熱中症対策◆
わんちゃん、ねこちゃんは人間よりも熱中症になりやすく、死亡率約50%とも言われます。
症状が急激に悪化して重症化すると命に関わる危険性があります。
特に、短頭種(鼻の短い犬猫)、高齢、肥満の犬猫は注意が必要です。
【熱中症の症状】
重度:意識消失、出血、ショック状態
初期:元気消失、食欲不振、パンティング、よだれ、ふらつき
進行:嘔吐、下痢、舌や歯茎の色の変化、痙攣、意識障害
【もし熱中症が疑われる場合】
動物病院へ連絡:すぐに動物病院に連絡し、獣医師の診察を受けましょう。
涼しい場所に移動:直射日光の当たらない、風通しの良い場所に移動させましょう。
体を冷やす:保冷剤で太い血管を冷やす(脇の下など)、常温の水をかけたり、濡らしたタオルで体を包んで風を送るなどして、体温を下げましょう。
水分補給:水を少しずつ飲ませて、脱水を防ぎましょう。

コメント